記事更新:2021年6月2日
「今回のテストは自信がある」と思って、いざテストの答案が返却されると思っていた点数よりも悪い、答案をよく見てみるとケアレスミスだらけ…。
なんてことを経験したことがあるという方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなケアレスミスについて、なぜケアレスミスを起こしてしまうのか、ケアレスミスの対処法とは?というところを解説していきます。
まず、最初に結論をお伝えしますが、ケアレスミスを完全になくすことはできません。人間である以上、どうしてもケアレスミスは発生します。
しかし、ケアレスミスに対する意識を高めることで、ケアレスミスの数を減らすことが可能です。そのための対策法を伝授いたしましょう。
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なぜケアレスミスが起こるのか?
①問題文を最後までちゃんと読んでいない。
テスト本番では、残り時間を意識しながら問題を解いていきますが、時間を意識するあまり、焦って問題文を最後まで読まず、途中を飛ばしてしまうというものです。
よくやりがちなのが、数学で問題文の中の数字などのキーワードだけを頼りに頭の中で問題を解釈し、脳内にある記憶のストックから、「この計算式で良いだろう」「どうせ、こういうことでしょ」と決めつけで問題を解いてしまう。
もちろん、それで正解することもありますが、とても危険な行為です。
どの教科にも言えることですが、どの問題であっても、その答え方を示す文、「条件」は、必ず文末に来るということです。
問題文の最後には答えにつながる重大なヒントが隠されています。これを意識するだけでケアレスミスはかなり減らせるはずです。
そして、問題文を最後まで読むだけでなく、答え方の条件となる部分には丸をつけたり、アンダーラインを引いたりして、印をつけておく習慣をつけると良いでしょう。
目だけでサラッと読み進めてしまうのではなく、手も使って印をつけながら読めば、条件の見落としによるミスを減らしていけるでしょう。
そして、中には問題文を最後まで読んでも、「よくわからない」という人もいるかもしれません。これは読解が苦手なタイプに分類されるかと思います。
そういう方は、問題文を複数回読むようにして、「誰が、何をした」というポイントを確認できるように練習していくと良いでしょう。
②計算ミス
暗算や筆算でミスが多い人は、練習して能力を向上させると良いでしょう。
例えば、暗算であれば、1桁と1桁の四則演算、1桁と2桁の四則演算、2桁と2桁の足し算・引き算・割り算、3桁と1桁の割り算、3桁と2桁の割り算までは、100%で正答できる状態に仕上げておくと良いでしょう。
筆算で解く場合も、すべての計算が100%で正答できる状態にしておくことで、テスト本番でのミスを減らすことができるようになります。
100%というとハードルが高いように思えますが、練習を繰り返せば、間違いなく計算処理能力は向上します。
そして、練習で100%で正答できるようになったら、自信もつくと思いますが、慢心せず、必ず「間違っているかもしれない」と計算の見直しをするようにすれば鬼に金棒です。
③転記ミス
転記ミスもよくやりがちなケアレスミスの1つですね。
たとえば、式では答えである12と導き出していても、解答欄に21と記入してしまったり。
これは、慢心や問題が解けたときの達成感や喜びといった快感によって、注意が散漫になり発生することが多いです。
最後の油断があることを自覚して、「私は最後の最後でミスをするから気をつけよう」「最後で気を抜いちゃいけない」と油断を防ぎつつ、解答欄と作図や計算欄を物理的に近づけて、転記するようにしましょう。
ケアレスミスを減らすには
最後にケアレスミスを減らすには、まずはテスト形式の問題に慣れるということです。
最初は時間制限なしでミスなくできるようになるところから始めましょう。
それができるようになってから、実際のテストと同じ時間に短縮してタイムアタックしながら、ミスなくできるか、
時間を短縮しても、効率的に問題が進められるようになり、見直しの時間も確保できるようになれば、本番のテストでもケアレスミスを減らすことができるようになるでしょう。
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